映画の世界を多くの人に届ける人間でありたい

―諦めない自分を照らし出す鏡のように映画と向き合ってゆきたい―

(シアター・ドーナツ 代表   宮島 真一 氏 〈ミヤジマ シンイチ〉 )

2017年冬のことだった。ここ、シアター・ドーナツで「コスタリカの奇跡」という映画が上映されていた。私は沖縄での講義を終え、東京に帰る前日にその上映を知った。どうしてもそれが観たくて那覇からバスでコザの町に出かけてきた。しかし、到着した時には既に映画は始まっていた。ところが終了後、「せっかく東京からいらしていただいたのですから、よかったら、はじめの観られなかったところを観てゆきませんか?」と、代表の宮島氏に声をかけられた。「嬉しかった」それが一番の感想だった。

人は何かをしようと思いながらそれを達成できない時、ことさらに「仕方がないんだ」と自分に言い聞かせ、あきらめようとすることが常であろう。しかし、そこに助け舟が来て、思いもかけずヒョイと救い上げられた時の嬉しさは何物にも代えがたいものである。宮島氏は「子供たちにカッコいい大人の背中を見せてあげたい」と対談で語ってくれた。カッコよさとは着る物でもなければ持っているお金でもなく、こうして心の奥底から相手を思いやり、それを行動に移せるか否かということなのだろうと、その時の宮島氏のさりげない声掛けに「カッコいい大人の姿」を見た思いがした。

自分自身映画館が好きだから、このミニシアターをコミュニュケーションの中心になるような場にしてゆきたいと語ってくれた宮島氏の想いはコザから日本全体に、そして世界へと繋がってゆくことだと思う。

★映画という人生を客観的に見せてくれる鏡をもっと多くの人と共有してゆきたい!