人生の選択肢に迷いながらも自分の道を探し出したい
―東南アジア・カンボジアでの様々なボランティア活動の輪を広げたい―
(沖縄大学・人文学部・国際コミュニュケーション学科 宮城 七珠 氏 〈ミヤギ ナナミ〉)
宮城さんは、私が沖縄大学で言語コミュニュケーションの講義をした時の学生だ。スカイプを使って千葉大学との中継ライブ講義を行い、さらにカンボジア人アキ・ラー氏の地雷撤去講演の企画の話などもした。すると、講義終了後に「私にもお手伝いさせてください」と、申し出てくれた最初の学生だった。
宮城さんは高校卒業後の進路を考えた時に、看護師になろうか、大学に行って、それからもっと色々な道を考えてゆこうか、と悩んだという。結果として、 もう少し自分自身の進路を考えてゆけるようにと大学進学を選択したのだった。
そして、進学で悩んだ時の思考が大学生となり現実化していったのである。 公募制の東南アジアの研修に応募したところ、第二希望だったカンボジア研修に配属されてしまった。正直なところ、「地雷」というイメージが強く、怖かったという。しかし、戸惑いながらも、研修を受けてゆきながらカンボジアのことを知り始め、気持ちが次第に緩やかになっていったという。そして、実際にカンボジアに行ってみたところ、昔の沖縄と似た風景が広がっていたことに魅力を感じてしまったのだそうだ。さらに、人々の心の温かさに感動し、里親制度にも応募するに至ったのだという。カンボジアには多くの友人も出来、これ からさらに交流を続けてゆこうと思っているのだが、活動をすればするほどやりたいことは増えてくる。嬉しい悲鳴ではあるが、これからは東南アジア以外の国のことも知ってゆき、それぞれの良さを確かめたいとも思っている。そうした中から自分の目指す道をしっかりと見つめてゆきたいと語る宮城さんの瞳はすでに未来に向かっていた。
★世間でいう「普通」の基準を乗り越えて、困難があっても、自分の思った道を進んでゆきたい!